その常識を疑え
みなさん、今日も裸になっていますか?卓上のハッケヨイです。
良く訓練された熟練のアタマヘッズであるみなさんは、慣れ親しんだ役満と問われればまず第一に「ハダカ」を挙げることでしょう。全日本アタマ連盟公式ルールでは、
・七対子は面前四翻役、食い下がり二翻役
と規定しています。もうおなじみのものですね。しかし、既存の麻雀に飼い慣らされた良識ある方々はこう言って眉を顰めます。
「七対子は面前役じゃないの?」
さてその疑問、まずは各競技プロ団体のルールから有識者のご意見を拝聴致しましょう。
第58 条 二翻役
1 ダブル立直◎
2 連風牌
(中略)
12 七対子◎(基本点は、散家1,600 荘家2,400)(中略)
(注)◎は門前役満による。
(最高位戦日本プロ麻雀協会競技規定より引用)
第55条 二翻役
①ダブル立直 純粋な第一巡目での立直
②連風牌 連風牌の刻子(または槓子)
(中略)
⑫七対子 7種類の対子からなるアガリ(ツモ・ロンにかかわらず25符2翻相当宇)
(日本プロ麻雀協会競技規定より引用)
二翻役
- ダブルリーチ(注55)
- トイトイ(対々和)
- (中略)
- チートイツ 二十五符二翻で計算
(日本プロ麻雀連盟公式HP競技ルールより引用)
■RMU
(中略)
◎マークは門前に限る。
(RMU公式HPアガリに関する規定より引用)
いやー、調べてみるもんですね。はっきりと面前役と規定しているのは最高位戦日本プロ麻雀とRMUの2団体。日本プロ麻雀協会と日本プロ麻雀連盟は符計算に関して言及しているのみです。意外や意外の揺れ具合。それでは、みなさん大好きwikipediaのご高説も伺ってみましょう。
門前役
門前役(めんぜんやく)とは、門前清で和了したときにだけ成立する役のことである。門前役は決まっており、刻子役では四暗刻のみである。七対子や国士無双など副露が不可能な役も門前役にあたるとされる。
以下に門前役の一覧を示す。
(中略)
二飜役[編集]
( wikipedia「面前清」から引用)
役の性質上、副露は不可能である。
大事なことなのでもう一度書きます。
役の性質上、副露は不可能である。
まったくもって見識が足りないとしか言い様がありません。平成以前、昭和の麻雀の世界観です。対子をアタマとして副露することができないという歪んだ認識が生んだ悲劇です。安心して下さい。令和の麻雀ではこの一文は必ずや撤廃されることでしょう。
アタマの誕生によって、七対子は面前役だという偏見は払拭されようとしています。慶祝の時代に相応しい出来事です。しかし、未だ不遇に喘ぐ役がこの狭い和了役の世界には存在しています。それは、ともすれば精強で狡知に長けたアタマヘッズであるみなさんも見落としているものかもしれませんアタマの先達として、私はこの素晴らしい役をみなさんに紹介したい!
彼の名は四暗刻。平成の時代にもっとも和了られたとされる役満です。
御無礼ツモりました
1アタマしてこのとのシャンポン聴牌、出和了ると『トイトイ三暗刻』が確定しています。「えっ、これはもしや」と思われたみなさん、正解です。この形からもしをツモったとしたら?よーく見てくださいね。『手の内で暗刻が四つ』確定するのが分かりますか?「えええっ、これはもしや」と思われたみなさん、正解です。そうこれ、をツモると四暗刻なんです。
初見ならば、水原祐太でなくともびびり倒すこと間違いなし。これがアタマ麻雀の誇る三大ロマン役の内の一、「高目ツモり四暗刻」です。
この手役、世の四暗刻と比して超高速で聴牌を入れる事ができるのですが悲しいかな「安目でバンバン出和了ってしまう」という宿命を抱えています。それもそのはず、叩けたアタマはだいだい山生きが確定してしまうからですね。みなさん、是非狙ってみて下さい。これがアタマの浪漫というものです。
それではみなさん、またお会いしましょう。ゴッツァンデス!