みなさん、ハダカになっていますか?卓上のハッケヨイです。6/9のアタマイベントの発表からはや2週間が経って、色々なことがありました。例えば麻雀カッコイイシリーズのkoedameさんがアタマのプレイ動画をアップしてくださって、これはアタマの普及活動に大きな助けになりました。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=293&v=tNLidlY9b0M
しかしその反面、具体的な質問も多く寄せられるようになりました。例えば以下のようなものです。
「好きに生きろ」と、私はそう思いますが世の中はそう簡単ではないようです。今日は、当連盟における「アタマの遊技法」と「そのスタンス」についてお話ししたいと思います。
アタマとは何のルールか
みなさんは、FVMTTK、もしくはキティという言葉を耳にしたことがあるでしょうか?そう、それぞれ「フィーバーマイティ東天紅」と「奇数オールマイティ」の略ですね。それぞれ、オプションとしての「フィーバー」「オールマイティ」だけでなくゲームルール全体が1つの競技として紹介されています。
私個人として、アタマをある競技として固めてしまうことには反対です。アタマにはもっと大きな可能性があるはずなのに、「こうやって遊ぶものだよ」と方向付けてしまえば世に数ある変則ルールの1つとして小さくまとまってしまうことになるだろうという懸念からです。
よって、当連盟ではアタマのルールを以下の様に紹介させて戴いています。
あくまでも、アタマというものはサンマにおける新しい鳴き方のルールです。これは何等かの競技ルールが存在するものではなく、みなさんが普段から慣れ親しんだサンマにアタマを足していただくことでゲーム性が魔法にかかったように一変する、その変貌を愉しんでいただくための配慮です。
ただ当然、アタマを導入する事で当然の様に裁定上の疑問が湧き上がることかと思います。ここで、その内容別のQ&Aとしましょう。
Q.面前役に変更はありますか?
アタマを導入することで面前役ではなくなる役の代表例は七対子ですね。では現行の面前役から、「アタマOK」の役かどうかをざっくりと分類してみましょう。
アタマOK
・七対子
・国士無双
・四暗刻
アタマNG
・立直
・面前自摸
・一盃口
・九蓮宝燈
NGである理由を全体的に捉えると「面前であることが役の成立要件となっている」「原理上(アタマ以外の)鳴きで役を完成させることができなかった、以外の理由で面前役指定されている」事が挙げられます。例えば九蓮宝燈はチー及びポンで成立不可となっているため当然アタマ聴も取れません。これは九蓮宝燈という役が本来「九面待ち」であることを示すものだからですね。同様の類推で、そもそもポン及びチーのでき得る状態で面前役指定されているものは全てアタマNGと考えて差し支えありません。二盃口もチーで役が付かないところから類推できますね。何故一盃口が面前役なのかについては個人的な好奇心から現在調査中です。
Q.裸単騎七対子の6個目のトイツを鳴かせると包(パオ)になりますか?
パオにはなりません。これは「裸単騎七対子にパオを導入するとゲーム性が損なわれる」と言った恣意的な事情によるものではありません。単純にパオの原則に起因するものです。
以下の牌姿を見てみましょう。
前回記事の使いまわしで申し訳ありません。ここでをアタマして打。
一見して裸単騎七対子が確定しているように見えます。しかし、ここで次のツモ番に、ハダカ者はを加ポンする権利があります。このようになります。
あらゆる可能性が放棄された「虚無ゼロセンチノー聴」です。攻撃力も防御力も一切を放棄。できる事と言えば延々とツモ切り続けることだけ。しかしながら、この加ポンはルール上プレイヤーに許された正統な権利であると言えます。この愚行権によって、ハ裸単騎七対子という役は常に確定しない、パオが存在しない役足り得るのです。
Q.アタマには特別なパオがありますか。
あります。ゼロセンチ字一色及びゼロセンチ清老頭が該当します。
★ゼロセンチ字一色
★ゼロセンチ清老頭
いずれも最後のポン、アタマの副露の時点で面子の構成が全て確定している時、パオとなります。例えばゼロセンチ清老頭の場合ですが、最後のアタマの際に未だが手の内にあって加ポンされていないならばこれはパオになりません。ご留意下さい。
Q.アタマを遊技するにあたって推奨されるルールはありますか?
繰り返します。あくまでも、 アタマは鳴き方のルールに過ぎません。おのおのがおのおののサンマで楽しめばそれでいい、私はそう思います。ただ、裸を志す敬虔なアタマヘッズのみなさんが「どうしてもおススメが知りたい」と言うなら、重い口を開きましょう。
はい、あります。金山スクイズに準拠した、いわゆる聖地ルールです。
基本的にⅰ)配給原点が35000点以上ⅱ)ドラがたっぷりⅲ)四枚使い七対子アリならばなんとでもなります。というか、どんなルールでもアタマを加えればだいたいアタマになります。それが全てです。
ここまで駆け足に、「アタマを始める時はどうすればいいの?」にお答えさせて戴きました。でも結局は「楽しくアタマする」ことが一番です。ではみなさん、次は卓上でお会いしましょう。アタタァァァァマッ!ハダァァカァ!!!